不動産投資とはの実現したい野望!
豊かな日本ではモノは誰もが持っていて買わないし、目が肥えてきて格安なものだけ買う傾向にあるのです。
中国はまだまだ安い労働力があるし、あの大きな図体ですから、国民所得を上げるのも至難の技なのですが、日本はこれからも、まだまだ負け続けることになります。
(別に、不利な情報を隠すことが多いと言われる大陸中国を弁護しているわけではありません。
一人で旅行したらトラブルに巻き込まれる危険もある国ですが、国力は延びています。
)何故このことに触れたかと言うと、日本の賃貸市場に大きな影響を与えているからです。
昨年(平成旧年)の春は、学卒の部屋探しがほとんどありませんでした。
私の店も同じで、例年なら釦~㈹人が入社の為にアパートを借りるのに、昨年は2~3人という少なさでした。
卜マンションは、初めて借り手の時代に変わったその上に5月、6月に起こった現象と言えば、若年者がリストラされて、更に空室が増えたということです。
また、次のように借り手である若者の意識の変化もあります。
○礼金・敷金はゼロがいいな。
きれいに使うし、家賃もきちんと払います。
○和室はいやだな。
畳に虫が涌くんじゃないの。
○洗面セットないの~どうやって顔を洗ったり、お化粧したりするのよ・○痔になると嫌だから、トイレに温水洗浄器が欲しいな。
○バランス釜か。
ガスで事故らないかな。
○お金を払うのに、エアコンも台所給湯もないの~ホテルみたいにして欲しいわね。
○階段は狭くて暗いし、建物の外観がみすぼらしいよ。
リゾートや新築マンション風に、きれいでカラフルな建物にしてくれないか、等々。
そう、住宅業界は今まで眠りこけていました。
安くて見栄えがして若者向きのアパートは、今まで一つもなかったのです。
気のきいたのがあっても高かったり、安いと思えば貧弱な建物ばかりでした。
その消費者無視の一人よがりが、戦後ずっと続いてきて、昨年になってやっと借り手が気づきました。
借りる方が、色々と注文をつけ条件交渉をしたのです。
これからは、貸主も仲介業者も考えを変えて、きちんと対応しないとやっていけなくなります。
賃貸市場の大転換に考えを変えないと、時代から消えてしまいます。
7住宅は中に人間が住むものですから、機能的にも環境的にも時代に合った質が求められます。
1000年も前の雨露さえしのげればいいとか、江戸時代のように造作だけ出来ていて中身がカラッポというのでは、現代には通用しません。
日本も戦後ずっと貧しかったので、供給も少なく、アパートも江戸時代の延長にすぎませんでしたが、近年めざましくグレードが上り、今や見事な設備や機能が付いています。
その中で戦後の住宅不足時の特殊な賃貸条件が残骸として残っていて、それが礼金・保証金というものです。
この「礼金」というものが仲々の曲者で、さしたる出生の根拠もなく、家主側の不労所得として大手を振って歩いていたもので、簡単に言えば乱暴者の私生児と言ったところです。
この私生児君、5年位前に追われて他国へ消えていたのですが、この度大手不動産業者達の勧誘を受けて、首都圏に戻ってまいりました。
ですから、借り手側には目の敵にされます。
「大金を払って部屋を借りるのに、お礼をしろとは何ですか~お金を出すのは、こっちでしよ。
礼金と言うなら、こっちが家主さんからもらいたいぐらいだわ」「礼金なんて、とんでもないわ。
誰が考え出したのよ。
買物をするのに、どこだって割引をしてくれるのよ・アパートだって同じなんだから、一カ月の家賃をサービスして欲しいわ」「弱い者いじめだな。
一こと言えば礼金をもらえると思って、家主さんが楽に稼ぎたいんだろう。
アパートを建てて7年で元が取れるんだから、家主は楽な商売だと思うけどねえ」「仲介業の頭の良いのが、仕組んでんじゃないのか。
家主へいったん礼金を払って、逆に謝礼としてリベートされてるそうじゃないか」と、まあさんざんで、悪評ぷんぷんです。
現代っ子には、不明朗や不合理は通じないのです。
そこで、「礼金は要りません」と姿勢を正す業者も出てきて、世間に好評のようです。
同様に、修理費や滞納がなければ、敷金も預かる必要はないと割り切って、敷金ゼロという募集方法も出てきています。
退去時のきれいさや家賃滞納の低さを確率的に考えれば、当然の話です。
これはいわば、消費者重視の姿勢と言えます。
さて、というわけで、次の賃貸業界はどの方向に行くのだろうか。
借主重視の傾向はまちがいなく、契約期間を細分化したり、部屋別の格差をつけたり、模様造作変えの自由を認めたり、今までの禁句が見直され、解放されるのはまちがいないでしょう。
アパートやマンションを建てるには、まず土地が必要です。
親から土地をもらった人はまだいいのですが、賃貸経営の為に土地を取得したとなると、大変な力がいります。
その上に建てる建築代も大きな金額となって、たいていは銀行借入れをします。
2DKで旧坪として、日本の建築コストはアメリカの2倍近くで、坪(3.3平方メートル)当り妬万円として、585万円かかります。
これが、一部屋の建築コストです。
では家賃はいくらとれるかというと、首都圏の通勤できる立地で約8万円ですから、年間で朋万円の収入です。
さて、何年で元がとれるかと言うと、585万円を償却するのには、6。
1年かかりますから、他の条件、社会情勢が一定不変なら、6年で元がとれそうですが、あいにく銀行融資を受けているので、金利を払わないといけません。
金利を150万円加算すると、735万円となります。
これで計算すると、7。
7年で償却できそうです。
このように大金を資本投下しているので、賃料をいくらに設定するかは、オーナーたる家ところが、この賃料設定の構図に大変革が起こってしまったのです。
○家賃6万円は、払えないですね。
私の可処分所得から割り出すと、5万1000円ですね。
これで良いなら決めますよ。
部屋も気に入ってるしね。
これ以上はダメですよ。
○今住んでる所は、7万円だけどバランス釜で台所給湯もないのよ・そろそろ更新だから、今度は6万5000円で設備の良い部屋を探すわ。
他店で一つあったんだけど、洗面器が風呂の中だから気に入らないわ。
ねえ、この物件を6万5000円にしてよ。
主人もきっとオーケーすると思うの。
○店頭広告やホームページの賃料は、あくまで既存の賃料でしよ。
不況で相場が下がってるんだから、皿パーセント引きが相場ですよ。
等々、物件探しのお客さんからは、色々と注文がつきます。
はっきり意見を言ってくれるお客さんはまだ良い方で、ぶらりと広告をいちべつして、黙ってさっと帰る人も多いのです。
きちんと時代が変わったことを認識して、借り手に対応しないと、お客さんに受け入れてもらえない状勢となってまいりました。
主にとっては大問題ですし、最大の関心事でありました。
だからこそ戦後この方ずつと、賃料は物件供給側の家主と仲介不動産店が決めたのであり、それが当然のこととしてまかり通ってきました。
不動産賃貸業は金の貸し借りではありませんので、契約・管理・トラブル発生・退去精算という難しい仕事があり、それを不動産業者がこなします。
また、重要な物件情報の提供の責任もあり、契約を成立させた労務の代償として借主は不動産業者に仲介料を支払います。
世の中の仕組が複雑になり、個々の考えもまちまちになると、それをまとめて正しく公平で迅速な仕事をする不動産店の役割は、ますます重要になってきます。
さてその仲介料の点ですが、戦後このかたさしたる討議もされたことはありませんでした。
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